携帯サイトへのアクセスの新しい誘導方法として定番になるか?「電話をかける」というアクションにより、 関連する情報をメールで受信することができるサービス「
空電」が6月15日(日)から開始になる。提供会社はNTTメディアクロス。
モバイルサイトへの誘導の常識が変わるかもしれないので、早速使ってみて感想を書いてみた。
ビジネスモデル
アクセス数に応じて電話番号を掲載する企業(携帯サイト運営先)が料金を支払う。基本的にはタウンページモデルのとてもNTTらしいビジネス。こういうサービスは営業力があるNTTかリクルートくらいしかできないんじゃないかと思う。
メリット
利用ユーザ
URLの入力やQRコード、空メールなど煩わしい操作をせず、簡単に携帯サイトにアクセスが可能。通話料・通信料は一切不要。SMS(ショートメール)受信料は必要。
導入企業
利用ユーザを各種メディア(新聞、テレビ、ラジオ)から携帯サイトへ効率的に誘導できる。
実際に使ってみた感想
下記の番号に電話をかけるとデモンストレーションができる。
■空電(からでん) デモンストレーション番号
0032-069-487
番号に電話をかけると自動ガイドの音声が鳴り、サイトのアドレスのメールを受信したい人は1を押してください、とアナウンスされる。1を押すと完了。だいたい5秒~10秒くらいでショートメールが届くという流れ。
受信するメール
差出人:+32069000
件名:▼空伝サービスです。空電サイト(ここがサイト名?)へいますぐアクセス
本文:▼空伝サービスです。空電サイト(ここがサイト名?)へいますぐアクセス。URL
本当にQRコードよりも使われるか?
たしかに空電は空メールよりはカンタンかもしれないが、
本当にQRコードよりもカンタンだろうか?基本的に操作の煩わしさで言えば、QRコードと同様だし、サイトへのアクセスまでの時間で言えば、QRコードが5秒程度なのに対し、
空電は20秒から30秒くらいかかる。さらに
電車の中など、電話をかけづらい場所では使いにくい。メールの件名もわかりやすく最初に誘導サイト名を持ってくればいいのにと思った。
携帯電話の操作に慣れていない高年齢層には便利かもしれないけれど、個人的な結論としてはそこまで浸透はしないかなぁという印象。
ただ空電が最も使われるのはテレビとラジオだと思う。テレビにQRコードを表示させるという手法は結構あるけど、あれってあんまり使われてないんじゃないかな。ラジオは物理的にQRコードが使えないし、今まではURLを伝える手法が多かった("えいちてぃーてぃーてぃーぴーころんすらっしゅすらっしゅ"ってやつね)。URLよりは圧倒的に電話番号の方が入力がカンタンなだけに、これは重宝されそう。特にテレビ局はモバイルサイトには力を入れているところが多いので、まずは番組サイトの紹介で利用されているのを多く見そうな感じ。
とりあえずしばらくは動向を静観してみる(早く導入すれば話題にはなるのだろうけど)。
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